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date:2025/07/01
猛暑が続く季節にやっかいなのが「あせも」や「汗かぶれ」などの皮膚トラブル。
この記事では、汗が原因で起きる皮膚トラブルのメカニズムと予防・対処策をご紹介します。皮膚トラブルを予防あるいは悪化させないためにも、しっかりと対策して夏を快適に過ごしましょう。
あせもは、汗を出す器官である「汗管(かんかん)」が詰まり、炎症を起こしている状態を指し、正式名称は「汗疹(かんしん)」と言います。
あせもは、汗腺が未発達な赤ちゃんや子どもに多く見られます。ただし、大人であってもあせもができることがあり、首周りや足の付け根、ひじ・膝の内側など、汗をかきやすく蒸れやすい部位はあせもが発生しやすいと言われています。また、女性はバスト周辺のあせもに悩まされてしまう方も少なくありません。
あせもと混同されやすい「汗かぶれ」は、汗の水分が蒸発したあと、汗の成分である「塩分」や「アンモニア」などが長時間皮膚に残り、炎症が起きている状態です。とくに、衣類や下着による摩擦は、皮膚への刺激になります。刺激を受け続けて、肌のバリア機能が低下すると、かゆみが強く出やすいため注意が必要です。
「あせも」も「汗かぶれ」も、炎症部分にかゆみが出ることが少なくありません。かゆみは我慢しがたいものですが、爪などでかくと肌のバリア機能を損ね、皮膚の状態が悪化する恐れがあります。とくに、かきすぎた患部が細菌に感染すると、「とびひ」となって、体のあちこちに広がる可能性もあります。あせもと汗かぶれは、事前の予防と、かゆみを抑える対策が大切です。
あせもと汗かぶれは、どちらも「汗」が原因です。もっとも効果的な予防策は、炎症を起こす前に、汗をこまめにふき取り、汗を長時間皮膚に残さないことです。汗をふくときは、湿らせたタオルやハンカチ、市販の汗ふきシートを使っても良いでしょう。ただし、汗ふきシートに含まれる成分は、肌への刺激になる可能性もあるため、敏感肌の方はご注意ください。
下着や衣類は、「通気性」と「吸湿性」がポイントになります。素材は、綿(コットン)や麻(リネン)、吸汗速乾素材などがおすすめです。もちろん、肌触りの個人的な好みや、肌への刺激の感じ方に合わせて、自分に合うものを選ぶことも大切です。
また、肌の保湿を丁寧に行い、日頃からバリア機能を高めておくことも大切です。とくに、夏場はエアコンや紫外線で肌のバリア機能が損なわれやすい季節なので、保湿ケアは忘れず行いましょう。
使用する保湿クリームは、「セラミド」や「ヘパリン類似物質」など、肌のバリア機能を修復する作用があるものがおすすめです。継続的にかゆみを感じるときは、かくよりも、冷やして炎症を抑えてみてください。ただし、かゆみや炎症が悪化していると感じたら、早めに皮膚科を受診しましょう。
あせもと汗かぶれは、かゆみや炎症を起こすプロセスが異なりますが、どちらも対策は、汗をこまめにふき取ることです。また、毎日の保湿を丁寧に行い、かゆみを感じたら、かきむしるのではなく肌を冷やしてみてください。今回ご紹介した情報も参考に、暑い季節をさわやかに乗り切りましょう。
キレイになれる情報を求めて日々情報収集を行い、そのネタを美容コラムとして発信中。併せて、30代になってから結婚した経験をもとに、恋愛に関する体験談も執筆している。