捨ててしまいがちなみかんの皮ですが、じつは健康や美容へのさまざまな効果が期待でき、みかんの皮を乾燥させた「陳皮」は漢方薬の材料（生薬）としても活用されています。

みかんの皮にはリモネンやテルピンなどが主成分の精油が含まれており、リラックス効果が見込めます。また、ヘスペリジンというポリフェノールは、毛細血管の状態を整え、血流を良くしてくれるそうです。

このほか陳皮には、美肌効果や肝機能の向上、胃腸を整える効果、むくみの予防・改善といった効果も期待できます。

おうちで食べたみかんの皮も、捨てずに上手に活用できるといいですよね。 漢方薬の材料に使われる本格的な陳皮は作るのは多くの手間と期間を要しますが、ここではご家庭でお手軽に試せる陳皮の作り方をご紹介します。

1.みかんの皮を洗い、表面についているワックスや農薬を落とす。
2.ザルやネットに入れ、日光の当たる場所で天日干しをする。
3.夜や寒い日は室内に取り込み、1週間ほど干してカラカラの状態になれば完成！

すぐに使わない場合は、数か月干しておくのがおすすめ。また、完成した陳皮は、使いやすいように刻んで保存しておくとよいでしょう。

ご家庭で作った陳皮は、さまざまな用途に使うことができます。
たとえば、陳皮茶として楽しむ方法。粉末状にした陳皮 小さじ1杯を急須にいれて、300ccの熱湯で5分ほど蒸せば完成です。甘みが欲しい場合には、はちみつを加えると美味しくいただけます。

ドレッシングやスパイスとして活用するのもおすすめ。
ミキサーで粉末状にした陳皮は、ドレッシングに加える方法やスパイスとしても使えます。お料理にほんのり柑橘風味がプラスされて、ちょっとしたアクセントになるはずです。

お料理や飲み物としてだけでなく、入浴剤としても使えます。
陳皮をハサミで2cmほどにカットし、目が細かいネットなどに入れて浴槽に入れてみましょう。陳皮に含まれる香り成分でリラックス効果が期待できます。