様々な食材を、たっぷりのだし汁で煮込んだ“だぶ汁”。福岡の郷土料理で水を多く入れてざぶざぶ作ることから、だぶ汁と呼ばれるようになったそうで、素材の旨味がしっかりと引き出され、ほっとするような味わいです。
          冷たいものを好む夏は、内臓の冷やし過ぎに注意が必要。冷えた内臓は免疫力を低下させ夏風邪にかかりやすくなります。時には温まる食事を摂りましょう。とろみづけに使用した本葛は、血管拡張作用のあるポリフェノールが豊富。体の冷えをとり、内臓を温めます。また、人参に含まれる
βカロチンや、里芋の食物繊維
ガラクタンには免疫力を高め風邪予防に働きかける作用が。さら万能おだしのまいたけにも免疫力をサポートする
βグルカンも含まれ、風邪予防には最適の組み合わせです。身体をじんわり温める栄養満点のだぶ汁を食べて、夏風邪に負けない体をつくりましょう。
          
        
長寿乃里・管理栄養士 大森
      
        
          
【材料】(2人分)
          ・鶏肉もも肉…50g
          ・人参…40g
          ・ごぼう…1/4本
          ・里芋…1個
          ・干し椎茸(冷蔵庫でひと晩、戻しておく)…1枚
          ・こんにゃく…1/4枚・水…300ml
          ・椎茸のもどし汁…100ml
          ・〇ごと万能おだし…小さじ2
          ・塩…少々
          ・醤油…適量
          ・本葛粉(同量の水で溶く)…大さじ2
        
        
          
【つくり方】
          1.
           鶏肉と野菜、こんにゃく、干し椎茸は、小さく角切りする。
          2.
           鍋に水、〇ごと万能おだしと椎茸のもどし汁を入れて、具材を入れて煮る。
          3.
           野菜が煮えたら、醤油と塩で味を調えて、仕上げに水溶きした葛粉を入れてとろみをつける。
          4.
           お椀に盛り付ける。