腸と美容のコラム
腸とダイエット
腸の状態を整えることは、ダイエットによい効果をもたらすと言われています。
健康な腸内では善玉菌の動きが活発です。
善玉菌のひとつである酵母菌は、脂質やカロリー、糖分を分解するはたらきを持っています。
体重を落とすには、食事による摂取エネルギーが、運動や代謝による消費エネルギーよりも少ない状態を保たなければなりません。
腸内の善玉菌が、余計なカロリーの吸収を抑制すれば、無理なく摂取エネルギーを抑えられます。
また、同じく善玉菌であるビフィズス菌には、ビフィズス菌B-3という抗肥満作用のある種類も発見されています。
腸内の健康維持のためには、食物繊維を摂取することが大切です。
食物繊維には、食事の後、血糖値が急激に上昇するのを防ぐはたらきがあります。
食物が胃や腸から吸収されると、血糖値が上昇します。上昇した血糖値を正常な値にもどすのがインスリンです。
インスリンは血糖値を下げるときに、糖分を脂肪に変化させます。
そのため、インスリンの過剰分泌は肥満を招きます。食物繊維を摂ることで、腸内環境を整えながら血糖値の上昇をゆるやかにし、肥満も予防できます。
食物繊維にはこんな食べ物にも
また、食物繊維のなかでも、ごぼうなどに含まれている水に溶けない不溶性食物繊維は、少量でも満腹感が得られるので、食べすぎや間食を防ぐのにも役立つでしょう。
特にごぼうの3倍の水溶性食物繊維を含んでいる大麦のβ‐グルカンには、食物の吸収を緩やかにする働きや、2食目の吸収をゆるやかにしてくれるセカンドミールの働きがあるので、血糖値の上昇を抑えダイエット効果が期待できます。
食物繊維を摂取して腸内環境を整えれば、ダイエットにもよい効果が得られるのです。