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【第1回】雑穀クリエーターが教える雑穀の基本
宮前真樹さん(以下、宮前さん):
今日はよろしくお願いします。まずは、雑穀と白米の違いを教えてください。
持田怜美先生(以下、持田先生):
明確な定義はないですが、日本雑穀協会では主食以外に日本人が食べている穀物を雑穀と言っています。例えばヒエやキビ、アワ、豆類。ほかに、ゴマも雑穀として考えています。
宮前さん:
ゴマも雑穀に含まれるんですね、意外でした! 最近はスーパーで見かけるほど身近になり種類も増えましたが、どのように選ぶと良いですか?
持田先生:
国産のものを選んでいただくと安心ですね。そして、色があせていないもの。保管状態が良くないと劣化、つまり酸化して色があせてしまうんです。雑穀の色が鮮やかかどうか、選ぶときにチェックしてみてください。
宮前さん:
私は赤ワインのアントシアニンと同じように「アンチエイジング効果があるのでは」と思って、紫色のものが入っているのを選んでいたのですが、どうでしょうか?
持田先生:
それもいいですね! 雑穀は麦など白っぽい色のものでも抗酸化成分を豊富に含んでいますが、そうした色の濃いものはより良いと思います。
宮前さん:
間違ってなかったんですね。これからは、色あせしていないもの、産地(国産)も注意して選びたいと思います。次に、雑穀は「炊き方が難しい」「おいしく炊けない」という声もよく聞きますが、ポイントを教えてください。
持田先生:
市販のブレンドした雑穀商品は早く炊けるように加工されていますが、それでも90分以上の浸水は必須ですね。
宮前さん:
浸水は、炊飯器にセットした状態でも大丈夫ですか? 時間がない時は、水を多めに入れて炊くこともあったんですが……。
持田先生:
炊飯器にセットした状態で90分以上浸水させれば問題ないです! 浸水時間が短いと、水を多めに入れて炊いても芯が残ったり、雑穀本来のおいしさが出ません。どんなに忙しくても面倒くさがらずに、浸水時間は確保してくださいね。
宮前さん:
そうすると、一度にたくさん炊いて保存するのが良さそうですね。
持田先生:
そうですね。主食として食べるのでなければ、製氷機に入れてキューブ状に冷凍してから、チャック付きの保存袋に入れて冷凍保存しておくと使い勝手がいいですよ。野菜の1つとしてサラダに入れたり、「デトッ穀」は食感がいいので、お肉の代わりに料理に使うとカロリーカットできますよ! 1日30グラムを目安に取り入れてみてください。
宮前さん:
小分けにしておくと、使いたいときにサッと取り出せて便利ですね。
次は、コールドプレスオイルについて紹介したいと思います。