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大麦

(はだか麦・胚芽押麦・米粒麦)

イネ科オオムギ属

産地…佐賀県、栃木県、福井県、富山県、大分県、愛媛県

特徴

世界でもっとも古くから栽培されていた作物の1つ。
日本へは縄文時代に渡来し、万葉集にも詠まれています。
小麦よりも低温や乾燥に強いため小麦の生産が困難な地方において多く栽培されています。
大麦は実のつき方から6列の穂の2列のみに大粒の実がつく「二条大麦」と、6列全てに小粒の実が付く「六条大麦」の2種類に分かれます。
主に二条大麦はビール・麦焼酎の原料に、六条大麦は麦茶・ 麦ごはんに利用されています。
また実と皮の剥がれやすさによって、揉むだけで皮が剥ける品種群の裸麦、揉んでも皮が剥がれない品種群の皮麦にさらに分けられます。
また、お米にもうるち米ともち米があるように大麦の中にもうるち性ともち性があります。
うるち性はデンプンの成分の内アミロースの含有量が多く、もち性はアミロペクチンの含有割合が多いという特徴があります。
精麦・加工方法によっても呼び方が異なります。

‐精麦・加工別の名称‐

丸麦・・・・大麦の外皮を取り除き、周りを削り取った状態そのままの形をした丸い大麦のこと。プチプチした触感が特徴。
胚芽押麦・・・栄養の宝庫「胚芽」を残した押し麦。その胚芽には、ビタミンB1やEなどビタミンがたっぷり含まれている。
栄養効果は普通の押し麦よりも高いが、比較的においが強くクセのある食感。
米粒麦…お米と同じ比重で加工したもの。お米に混ぜて炊いてもほとんど目立たない麦ご飯が初めての人にもぴったりの麦。
食材や生薬についての知識が豊富で“健康オタク”もと言われるほど健康意識の高かった徳川家康は麦ご飯を好んで食したことが伝えられています。
明治時代になると更に白米が普及しビタミンB1不足による脚気が蔓延しました。
この時、海軍軍医の高木兼寛氏が脚気の原因が食事であることを指摘し、海軍で麦飯を導入して脚気患者を激減させた功績もあります。

精白米と比較したときの豊富な栄養素

  • 栄養素(100g中)
    1. エネルギー 340kcal
    2. 炭水化物 77.8g
    3. たんぱく質 6.2g
    4. 脂質 1.3g
    5. 水溶性食物繊維 6.0g
    6. 不溶性食物繊維 3.6g

味の特徴

味はたんぱくですが、弾力があり、とても食べごたえがあります。良く噛むと甘みを感じてきます。

大麦-味の特徴チャート-