日本では、ひえ、あわよりも遅れて伝来したといわれています。
「黄実」が語源であるように黄色いもち種が主流ですが、白、褐色、うるち種もあります。栽培きびは穂の形態状の違いから散穂型きび及び片穂型きびに分けられます。
きびの品種改良は大きく行われたことがなく、各地の環境に適した在来種が栽培されてきたというのが現状です。かつては2~3へクタールの栽培面積があったものの、その後大きく減少しました。
イネ科作物中生育期間が短く、要水量は小麦の57%と乾燥に強い性質を持っています。一年生作物で収穫に手間がかかりませんが、鳥害を受けやすい特徴があります。
日本では伝統的なハレ食のモチや団子に加工するためほとんどがもち種になっていますが、ユーラシア大陸中西部にはうるち性品種が残っており、それぞれの伝統料理法の違いによるものと考えられております。
桃太郎で有名なきび団子はおとぎ話の世界だけでなく、兵糧食としても使われているそうです。

精白米と比較したときの豊富な栄養素

その他

・ビタミンB1、ビタミンB6、ナイアシンを多く含む
・ポリフェノール(カテキン)


  • 小粒の雑穀としては甘みが強く、卵のようなコクがあります。
    冷めてからもモチモチとした食感があり、雑穀になじみがない人にも食べやすい点が特徴です。

鮮やかな黄色はポリフェノールで、お料理に加えるだけで食卓をぱ~っと華やかに彩ってくれる食材です。
卵が食せない方の卵の代替品としても使用できます。お寿司や餃子の具材にもおすすめで、私の料理レシピ中でも人気雑穀の上位です。