日本へは17世紀頃に伝来したといわれています。明の僧(隠元禅師)が持ち込んだため、隠元豆と名づけられたといわれています。
一年草で、多くの種類があり、日本にも200種あるといわれています。利用面からさや用と種実用があります。
さや用は若いさやを食べるさやいんげんとして知られています。
種実用は様々な種類がありますが、代表的な種類を以下に記載いたします。
●手亡類…白いんげん豆と総称されます。美しい白あんを活かして大部分が白あんや和菓子に使われます。
●金時類…代表的ないんげん豆で赤いんげん豆とも呼ばれます。金時豆は粒の形が良く、食味も優れていることから、煮豆、あん、甘納豆に使用されます。
●白金時類…高級白あん、煮豆、菓子、甘納豆、水煮缶などに使用されます。
●うずら豆類…形は円筒形で、表皮は淡褐色の地に赤紫色の斑紋が入ったいんげんまめで、その名は種皮の模様が鶉(うずら)の卵に似ていることに由来します。煮豆や甘納豆など煮込み料理に適しています。
●虎豆類…特有な模様と豊満な形、味の良いことから高級煮豆に使われます。煮ると皮が軟化するので煮豆に最適で、昔からお正月にきんとんなどで食べられてきました。

精白米と比較したときの豊富な栄養素

その他

大豆よりも低脂質、高たんぱくです。


  • ホクホクとした食感です。
    皮にシワやひび割れがあるものは避け、豆の表面にツヤがあり、ふっくらと粒のそろっているものを選びましょう。

海外では日常よく食べられていますが、日本では白餡の材料として使われることが多く、大豆に比べると日常的でないのが現状。
煮込み料理や水煮した豆をサラダにしたり、料理の具材にすると幅広く使えそうですね。