遠忠食品では、海・山・畑の恵みといった原料をはじめ、調味料も厳選した国産素材を使用して佃煮・惣菜を作っています。一つひとつの商品を大切に、漁場や生産地に足を運び、作り手との対話を常に心がけ、安全で豊かな生産物を作る里海・里山を育む環境活動にも積極的に参画しています。国産の素材を大事に、原料生産者・消費者・遠忠食品、三者が良い関係を継続できるような商品作りをしています。人を大切にすることで長い歴史を守り続けています。

昔ながらの直火炊き製法を次代に。
現在は大量生産に適している蒸気釜が主流となっていますが、遠忠食品では創業当初から頑なに守り継いでいる直火炊きにこだわっています。蒸気はボイラーからパイプで熱を届ける方法ですが、直火炊きは直径90cmもの大釜に火を直接当てて煮込んでいきます。その熱源は創業当初は薪でしたが、時代の変遷とともにコークスへと代わり、今では重油がその熱源となっています。主原料や商品によって使い分ける鍋は鉄と銅。いずれも数時間もの間、火を炊き続ける釜場は、冬は暖かくてよいのですが夏はまさに灼熱。職人達にとっては厳しい作業ですが、ふっくらと香ばしく仕上げるためには、高火力で熱することで鍋の温度を均一に高く維持できる直火炊きは欠かせません。中華料理をイメージしていただくとわかりやすいかと思います。扱う素材の違い、その時の気温や湿度を見極め、焦げる寸前まで煮込んでいく作業。長さ125cmほどのヘラを手に、絶妙なタイミングで素材と調味料を混ぜていく。鍋の前に立ち続けて10年で、ようやく一人前と認められる、まさに職人技です。煮炊きが終わると次なる工程は詰め場へ。袋詰め商品は機械で詰めることができますが、複雑な形状の商品など商品のおよそ半分は手詰めで一品一品丁寧に詰めています。

お届けする商品は、ご飯にはもちろん、お豆腐にのせたり、お酒のあてにしたり、お好みでお召し上がりください。食べ方を考えるのも楽しい逸品です。
【ちりめん山椒】国産のちりめんと国産山椒を直火窯でじっくりと炊き上げました。
【えごまおかかふりかけ】埼玉県のえごまを使用し国産の鰹節を使用した、しっとりタイプの生ふりかけです。
【生姜おかかふりかけ】国産の千切りしょうがと鰹節を合わせ甘辛味に仕上げました。